· 

全国高等学校ビブリオバトル大会

ビブリオバトルは、3人~6人くらいで行い、書評合戦とも呼ばれるちょっと賢そうな競技(遊び)である。参加者が各自の「推し本」を5分間でプレゼンし、全員が説明を終わった後で読みたくなった本を投票(指さし)する。一番票が多かった本がチャンプ本となる。

15年くらい前に関西の大学生から始まったこのビブリオバトルは、今や競技として中学生、高校生、大学生の全国大会が行われるほどには広まった。

が、全く読書しない人も多く、SNSに親しむ人が圧倒的な時代にあっては、実のところそれほど勢いのある競技とも言えない。知らない人がほとんどといってもいいくらいである。

このビブリオバトルの普及を図りたい活字文化推進会議の広告が読売新聞の番組欄にときどき掲載されるが、それほど読者の関心には繋がっていないと思う。

 

 

さて、何となくオタクっぽい競技(遊び)だが、高校生の全国大会が毎年1月末に行われている。その栃木県代表を決める大会が12月14日(日)に行われ、小山高専の男子が優勝した。「優勝した」というのは、新聞にそう書いてあったからで、正確には「彼が紹介した『ナカスイ!海なし県の水産高校』(村崎なぎこ著 祥伝社)がチャンプ本に選らばれた」とするのが正しいかと思う。

まあ、そんなつまらないケチは置いといて、全国大会で(失礼ながら)このローカルな地方の本がどこまで観客を惹きつけるか見ものである。

なお、前回の全国高等学校ビブリオバトル大会は今年(令和7年)1月に開催されたが、見事全国のグランプリに選ばれたのは栃木県立石橋高校の女子が紹介した『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎著)である。

もちろん彼女のプレゼンがよかったのは言うまでもないが、文学少女らしいカタサ(表情に賑やかさがないというか突っ込むのが難しい感じというか)が意外と暖かく受け入れられたのは栃木県民らしいイントネーションがときどき見えたからではないかと思っている。

栃木弁や特有のイントネーションは全国からみると何となく親しみをおぼえるのかもしれない。

だから、関東の田舎全開でいけば今年も期待できる…かも。