
彼岸花(曼殊沙華)は確実にお彼岸に咲く。
あんなに暑かった時期も過ぎてしまえば過去の暑さでしかないように思ってしまう。朝夕の涼しさも、もう少し暖かめでもいいような気になってしまうからいい加減なもんだ。
21日月曜日は、信州の上田に行ってきた。
田舎ぶりでは栃木県も似たり寄ったりだが、
信州は、いつの季節であっても空の高さを感じる。どこを見ても山の景色だから自然と空にも目がいくのだと思う。天空が身近に感じられる信州へはときどき来たくなる。
一枚目の写真は、上田市の前山寺。
国の重要文化財の三重塔がある。「未完成の完成の塔」と呼ばれる哲学的な建物であるが、注目はまさに秋の気配をしっかり感じさせる空の高さと雲である。
そして二枚目は前山寺のすぐ近くにある中禅寺。
信州最古の建築物である茅葺屋根が特徴的な薬師堂(これも国の重要文化財)がある。
茅ぶき屋根がキノコのように膨らんだなかなかユニークなお堂である。
駐車場の付近には彼岸花がたくさん咲いていて、「ああ、お彼岸だなあ」と思った次第。
山々の色がまったく変わる晩秋にも訪れてみたい。